一般教育
(1)階層別研修プログラム… |
年代、職制に応じて必要とされる役割や職務を習得します。 |
(2)目的別研修プログラム… |
各階層で必要な特定の能力に特化してレベルアップを図ります。 |
(3)キャリア研修プログラム… |
自己を振り返り分析をすることにより、
自らの持てる能力に気づき継続して開発しようとする意欲を持たせます。 |
(4)自己研鑽プログラム… |
通信教育講座を中心に自ら学ぼうとする意欲をサポートする体制です。 |
基幹要員育成
JGS社員の役割・使命は、JALグループにおけるランプハンドリングのサポートセンターとして、グループ経営の基盤強化を図り、安全・品質を前提とした市場競争力のあるサービスを継続的に提供することです。今後採用する社員を「基幹要員」と位置付け、将来、次の役割を担う人材として「基幹要員キャリアパス」に基づき育成を強化していきます。
基幹要員の役割… |
(1) |
JGSの本体およびグループ各社の経営層 |
(2) |
安全・品質を前提としたランプハンドリングサポートセンターとしての
グループ全体の機能を運営する管理部門のスタッフ(本社部門) |
(3) |
本体の各事業所管理部門のスタッフ(支社・支店) |
(4) |
関連・協力会社の管理部門および現業管理部門の管理者
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専門スキル教育
JGSが「グランドハンドリングのプロ」であるために、現場で「最も必要、かつ、重要」となるのが教育です。航空業界は航空法を始めとする、多くの法律や規則に則っています。この業界で仕事をするには公的に許可された者でない限り、単独では仕事ができない仕組になっています。知識技能を修得して、はじめて空港内に立ち入り、航空機に触れることができます。
パイロットや整備士が国家資格を取得するのと同様に、社員は資格を得たり技能習得訓練を行います。例えば、航空機の操作資格を得ることで、航空機ドアの開閉、航空機の牽引、航空機のブレーキ操作など、航空機に触れる必要のある業務を行うことができるようになります。また、航空機にはドライアイスや放射性物質など、多種多様な危険物が搭載されることもあります。その取扱いは、危険物教育を受けた者が、コンテナ作成や航空機貨物室の搭載監督に当たることができます。その他、担当業務に応じて多くの技能習得教育があります。
海外研修制度
オリエンテ−ション研修として海外を視察し、社員の見聞を広め、また航空輸送事業における当社の使命に対する認識を、より深めることにより、勤労意欲を高めて生産性向上に寄与することを目的とします。
研修参加者は、業務に関し有益な創意工夫をするなど勤務に精励し、その状況が他の模範となった社員から選考されています。
ARM訓練 (Airport Resource Management)
- CRM (Crew Resource Management) の歴史
1950年代に初の長距離ジェット機が飛び始め、航空界の発展と共に事故件数も急増する中、主な事故原因は人為的ミスによるとのNASA (アメリカ航空宇宙局) の分析が出されました。そこで「運航を実施する際のチームワークの側面を、より強化する為の新しい訓練プログラムを開発しよう」という動きから世界的にCRMが広まっていきました。
JAL運航本部では1983年にCRMの調査研究を開始、1986年より運航乗務員を対象とし導入され、1988年から運航乗務員を対象として定期訓練化、その後各部門 (整備、運航管理、客室等) へと展開し、JGSは、2004年から導入実施することとなりました。
- ARM訓練 (Airport Resource Management) の概要
CRMの考え方を基本とした「ARM訓練」は、JGSグループの作業者が、各職場において様々なリソース (情報、マニュアル、器材、機器、チームメンバー) を有効活用し、作業者の状況認識、意思決定、コミュニケーションなどの能力を高め、チームのトータル・パフォーマンスを向上させるものです。その目的は「お客さまに満足していただける高品質なサービスの提供」にあります。
ひとつのミスをチームで未然に防ぐには、一人ひとりが持っている情報 (気付き) をチーム全体で共有します。仮にミスを起したとしても、その結果を重大なミスにさせないためにも必要となります。このように、情報の共有が重要であることをチームメンバーがお互いに理解し、安全・確実な作業のために有効活用し、より良くするために改善していく事を知るのが、ARM訓練の基本内容となります。