JALグランドサービスの仕事 Our Business 07
  • 機内用品

  • - 機内のすべての用品を一括管理 -

膨大な種類の機内用品を
確実に揃える

航空機の座席に座って目の前にある機内誌やイヤホンをはじめ、快適に眠るための枕やブランケットなど、機内で使用する用品を揃えているのが機内用品スタッフです。

一口に機内用品といっても、その数や種類は膨大です。例えばイヤホンとヘッドホンの違いがあったり、機内誌も種類があったり、ヘッドレストのカバーも色や柄が異なったりと、さまざまな違いがあります。これらは国内線と国際線で異なるだけでなく、路線や航空機の大きさによっても用意する物や種類が異なります。

各便によってこれらの用品を間違いなく用意することがもっとも重要なポイントです。そのため、多くの機内用品がひしめき合う広い倉庫の中は、決まった導線が確保されているのはもちろん、どこに何があるかといった各用品の管理・整頓がしっかりと行き届いています。

機内サービスの快適さは
ここが支える

航空機は一度飛び立ってしまったら途中で物資を補給することはできません。かといって必要数を大幅に超える用品を積むこともできません。それは、機内で保管する場所に限りがあるほか、重量が増えてしまうからです。安全かつ環境に優しい(省燃費)フライトには重量が大きく影響します。

フライト中に客室乗務員がサービスを提供できるのも、すべては機内用品スタッフが必要な物を揃えているからにほかならないのです。機内用品スタッフは、お客さまの空の旅をより快適にするための縁の下の力持ちです。

スタッフ紹介

お客さまが見えないからこそ意識を高く 機内用品 吉村 和馬 株式会社JALグランドサービス
お客さまが見えないからこそ意識を高く 機内用品 吉村 和馬 株式会社JALグランドサービス

環境の変化が成長へ

カートや段ボールが整列して並べられている広い倉庫。JAL機の国内線と国際線だけではなく、海外のエアラインもハンドリングする成田空港の機内用品庫は特に広い。
汗をぬぐいながら現れたのは入社5年目の吉村和馬だ。

客室業務を経験した後、機内用品へと配属されることとなる。
「異動の際、戸惑いがなかったと言えばうそになります。以前の部署は同僚にも恵まれ、仕事だけではなくプライベートでも遊びに行くほどの仲間が多くいましたので。
ただ、環境が変わることで仕事のつながりを感じることができましたし、今の部署でも先輩にかわいがってもらっています。何より新しい業務を覚えることは成長にも繋がると感じています。」

許される時間はわずか8分
それを達成する連携作業

1日に成田空港を出発するJAL機は国内線、国際線併せて40便以上。さらに、受託している海外エアラインを合わせれば、60便以上を準備することになる。

「1機分の機内用品を準備する時間はわずか8分なんです。8分で終わるように業務が計算されているんです。異動したての頃は10分以上かかってしまって、よく先輩に付き合ってもらい、空き時間に何度もトレーニングしたのを覚えています。今では8分でできるようになりましたが、まだまだ先輩には及ばないです。例えば、薬品だけでも数十種類あり、個数チェックだけではなく、使用期限の確認も行います。」
そんな吉村の胸には常にストップウォッチが携帯されている。

一人ひとりが相手のことを
想って

「チームで役割を分担してカート内に機内用品を準備していくのですが、カートを引っ張る担当者と機内用品を作成する担当者の連携が大切になってきます。そこでは確認会話はもちろんですが、『よろしくお願いします』『ありがとうございます』を必ず言います。
それはチーム内の意思疎通を支える基本だと考えます。
各担当者がバトンを繋ぐように機内用品を確実に準備し、次に機内を整える客室担当者へバトンを繋ぎます。
そのバトンがしっかりしたものであることが、その先の『お客さまへ最高のサービス』に繋るのだと思います。」

以前、客室部門で働いていた吉村は、機内でのセッティング方法や順番も熟知しているため、その経験が今の部署でも活きているとも話す。

機内用品担当としての責任

「特に意識することはお客さまのことです。航空機から離れたポジションにいるからこそ、そこが重要だと思っています。長い時間を機内で過ごすお客さまのことを考えるとミスは絶対に許されません。そのため確認は念入りに行います。
入社してから気づいたのですが、私心配性なんです。先輩からも確実なチェック方法を教わり、限られた時間の中で間違いないと言えるまで確認します。少しでも不安がある状態でバトンを渡すことはありません。」

吉村のいう心配性というのは、単にミスを恐れている訳ではない。そこにはお客さまを想い、フライト準備のスタートという重要な役割を担う機内用品担当としての責任が表れていた。

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