貨物のバトンを引き渡す

入社当時は国際線の搭載業務を担当し、現在は貨物部門で活躍する石渡 沙也香

搭載業務を担当していた際は、目の前にある貨物を時間通りに確実に機内に搭載するということだけを無我夢中で考えていました。

貨物部門に異動し『お客様から貨物をお預かりする仲間』、『お預かりした状態のまま貨物を返却できるよう様々な工夫をしてコンテナに確実に積みつける仲間』、『航空機の近くまで安全に運んでくれる仲間』など、航空貨物が機内に搭載されるまでに多くの仲間が確実にバトンをつないでくれているからこそ、貨物は安全に運ばれているのだという事を改めて感じ、グランドハンドリングの仕事が線でつながった気がしました。

石渡は持ち前の笑顔でそう語った。

常にお客様の立場に立つ

貨物担当者は、貨物に関する知識だけでなく、機材毎に異なる搭載方法や搭載可能なコンテナ等、グランドハンドリングに関する広い知識をはじめ、危険品など貨物に対する幅広い知識が必要となる。

入社当時、国際線の搭降載を担当していた石渡は、『この機材であればこのサイズまでは搭載できる。この機材はバラ積み用の貨物室のみなので搭載が難しい』など瞬時に判断する。これまでの経験が貨物業務に確実に生かされているという。

現在は窓口業務を担当し、海外のお客さまから電話がかかってくることもあり、貨物に関する知識に加え、英語力の習得や手話もできるようになりたいと、貨物のプロとしてお客さまに最高のサービスを提供できるよう技術・知識の習得に余念がない。 常にお客様の立場に立って何ができるのかを考える。それが石渡のモットーだ。

チームでの仕事

搭載業務を担当していた時の出来事で今でも心に残っていることがあるという。

業務開始前後にチーム全員でブリーフィングを実施しますが、始業時には「今日もみんなで笑って帰れるように頑張ろう！」終業時には「今日も1日、無事に業務を終えることができました。みんな、ありがとう！」と、チーム全員に向けて上司が感謝の言葉を言ってくれてくれたことで、チームでの仕事の良さを実感しました。

貨物コンテナの重量は、重たいものだと1トンを超えるものもあります。現場での業務は力仕事もありますが、自分の力ではどうにもできない場合には、すぐに仲間がサポートしてくれます。

毎日、無事に業務を完了できるのは、チーム全員が協力し、ご利用いただくお客さまに最高のサービスを提供できるように日々努力しているからだと強く感じます。

　仲間と共に無事にその日の仕事を終えられた時の達成感は何ものにも変えがたい。

物流と安全を支える
プロ意識

お客さまから預かった荷物を預かった状態のまま返却する事が貨物担当の仕事だ。

貨物スタッフは「物流のバトンをつなぐランナーの一人」と石渡は言うが、若くして搭載業務・貨物部門の両部門を経験し、安全なフライトを実現するために様々な場所で日々努力してきた石渡のプロ意識は特に際立っている。

医薬品をお預かりした際には、目の前の医薬品を待っている患者さんがいると思うと身が引き締まる思いがしました。自分がやるべきことはプロとしてできる限りの仕事をして、最高の状態で次の仲間に引き継ぐこと

そのために、石渡はこれまで培ってきた接客技術や搭載知識のすべてを駆使し、お客さまが安心して日本航空をご利用いただけるよう、グランドハンドリングのプロとしてお客さまに寄り添った対応を心がけている。

身近だった航空機、
そして未来へ

「親族にJALグループの関係者がいたこともあり、幼い頃から飛行機に乗る機会がよくあり、航空業界は身近な存在でした。ですから、小学生時代から将来は航空業界で働いてみたいとの想いがありましたが、 就職活動を始めた頃も、空港でお客さまと関わる旅客サービス業務を志望し、当時はグランドハンドリングのことをまったく知りませんでした。

しかし、JALグランドサービスの企業説明会に縁あって参加し、飛行機の近くで働ける格好いい仕事で、自分もチャレンジしてみたい！と感じ、グランドハンドリングに志望を変えました。」と笑顔が印象的な石渡。

「今後は更にいろいろな業務を経験し、キャリアを重ねていくことが当面の目標です。他部署の業務の中には、到着した空港で荷物を受け取るターンテーブルでの接客業務など、直接お客さまと関わる旅客業務もあるので、いつか私もチャレンジしてみたいですね。」石渡の目は常に未来を見ている。